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栗原知女(ともじょ)さん

シニア産業カウンセラー

 忘れられない言葉がある。

 ある地方都市で開催した再就職セミナーで、参加者に質問を募ったところ、ひとりの女性が怒りをあらわにしてこう発言した。

 「地方は東京と違って求人が圧倒的に少ない。再チャレンジ支援なんて“耳ざわりのいいこと”を言われても、現実はきびしい」。

 この言葉の中には事実誤認が3つ含まれている。

 まず、「耳ざわり」は、近年「耳触り」も使われ出しているが、「耳障り」だから、「耳ざわりがいい」ということは誤解を招きやすい。言葉は正しく使わないと、自分の思いが相手に正確に伝わらず、意図しないメッセージ――この場合は、「自分は言葉に対する感性が鈍いんです」ということが伝わってしまう場合があるので気をつけよう。これが教訓その1。

 2つめに、「再チャレンジ支援なんて甘っちょろいことよりも、きびしい現実を変えてほしい」という依存的な考え方が、この女性をみじめにしている。再チャレンジ支援は、どんなに現実がきびしくてもチャレンジする意欲をもつ人を支援するのだから、甘っちょろくない。怒るばかりで行動を起こさない、他人任せな人や、家に引きこもって何もしない人は対象外だ。

 3つめ。確かに求人数の少ない職種もあるが、求職者数に対して倍率1倍以上の職種もある。「自分の希望に合う仕事が見つからない」というのが適切な表現である。見つからない理由は、まだ探し方が足りないのかもしれない。あるいは、自分の能力に比べ、望みが高過ぎるのかもしれない。いずれにしても現実と己を知ることが大切である。

 仕事は、自分の希望に100%マッチするものを選べな


2007年5月25日  読売新聞)

通信講座 ユーキャン
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